2008年4月17日木曜日

玄米食

今、海外で玄米菜食が積極的に取り入れられています。日本食が海外で注目されるようになって久しいが、最近では、玄米食が静かなブームとなっているのである。

ご存知のように、玄米は、稲の果実である籾から籾殻を除去した状態で、玄米を精白すると白米となる。この過程で、胚が取り除かれるが、ここに多くの栄養素が含まれている。玄米は、ビタミンやミネラルを豊富にバランスよく含み、白米の4倍とも言われている。

 玄米は、種子としての機能を有し、播種すれば芽が出る。それだけ玄米の中にはたっぷりとエネルギーが蓄えられているということだ。ゆえに病気と戦い、また健康を維持するための食事として、玄米食が勧められてきている。その栄養素について簡単に紹介する。

 玄米にはビタミンB群(B1、B2、ナイアシン、パントテン酸など)やビタミンEといった重要なビタミンが豊富に含まれている。ビタミンB1やB2は、ブドウ糖や脂肪を燃やしてエネルギーを得るときに欠かせないビタミンである。玄米を食することで、体内で効率的にエネルギーを生産することができ、疲れにくくなりる。
 ビタミンEは「不老のビタミン」と言われており、活性酸素・フリーラジカルによる体内組織の変質を妨ぎ、老化を予防するため。活性酸素やフリーラジカルは、ガン、心臓病、アレルギー性疾患、ボケ等々の現代病の原因ともなります。ビタミンEはこの活性酸素の変質を防ぐ。ただしビタミンEは、その過程でビタミンE白体がフリーラジカルになって不安定になってしまう。この不安定化されたビタミンEを安定化するのが、ビタミンCであり、玄米のビタミンC含有量は少量なので、果物や野菜などで毎食適度にビタミンCを摂取することは必要となる。

 また、玄米は白米よりも多くの食物繊維を含む(8.8倍)。これは、特に糠に含まれおり、様々な生理作用を有す。まず、胃に到達すると、水分を吸収し膨張し、これにより、満腹感が得られるとともに胃腸内の動きが活性化される。そのため、食事量を減らすことができ、ダイエットにもつながるのだ。

 さらに、食物繊維は便のカサ(量)となるため、腸内の便の移動~排便までの流れをスムーズにして便秘を解消する。玄米は、食物繊維を多く含むため、消化に時間がかかかる。玄米はよく噛むことでふくよかな甘みが増し、栄養素が体に十分吸収されるので、よく噛むことで消化を助けることができる。

 このように、玄米は、栄養素がバランスよく含まれており、健康維持に極めて威力を発揮するということが、世界で注目されてきている。日本人は、弥生時代(約3000年前)から玄米を主食に食べてきた。しかし、江戸時代(約300年前)に精米の技術が発達すると、次第に日本人は白米を食べるようになった。アメリカやヨーロッパ、オーストラリア、ベトナムなどが「玄米菜食」を積極的に取り入れている反面、伝統食としていた日本が玄米よりも白米を好んでいることは残念なことである。

 玄米により、日本人独特の精神と、小さいながらも強靭な肉体を手に入れることができたといってもよいのかもしれない。玄米を食べない現代の日本人は、かつて「大和魂」と表現された独特の強い精神を失い、誇りもプライドも弱くなってしまったのかもしれない。

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